湘央医学技術専門学校
臨床検査技術学科
湘央生命科学技術専門学校
応用生物科学科
救急救命学科
愛玩動物看護学科
入学案内
学園について
湘央医学技術専門学校
湘央生命科学技術専門学校
応用生物科学科ブログ

応用生物科学科

ブログ

バイオ通信No.1892「モノクローナル抗体の作製-細胞融合」

2年生の免疫化学実習でモノクローナル抗体の作製を行っています。   7月の終わりからマウスへ抗原を免疫することから始まりました。   手順は 1.マウスへの抗原感作(マウスの体で抗体が作られます。) 2.ミエローマ細胞の培養(ミエローマ細胞はがん細胞です。) 3.マウスの脾細胞の調製(抗体を産生するB細胞が含まれています。) 4.脾細胞とミエローマ細胞をPEGにより細胞融合します。 5.HAT培地中で培養します。(HAT選択によって目的の融合細胞だけが増殖します)   まず、マウスから脾細胞を取り出します。赤い沈殿が脾細胞です。 赤血球が混ざっているので赤いのです。   上清をとり、0.85%塩化アンモニウムを加えます。 これにより、赤血球が壊れます。 遠心して上清をとると、沈殿(脾細胞)は白っぽくなります。   培地に浮遊して細胞数をカウントします。 脾細胞とミエローマ細胞を10:1で混和します。 遠心後、上清を取ります。   脾細胞とミエローマ細胞の沈殿にPEGを加えて細胞融合!開始です(^^)/ 1mLのPEGを1滴3秒で少しづつ滴下しながら混和していきます。   次は培地を1滴1.5秒で滴下し、PEGを希釈していきます。   遠心後、HAT培地へ浮遊します。 96穴マルチウエルプレートへまき、37℃、5%炭酸孵卵器内で培養します。   培養していくと、HAT選択により目的の融合細胞(ハイブリドーマ)が増殖していく予定です。 たくさん融合しますように。(^o^)   ↓↓クリックお願いします