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バイオ通信No.1773「モノクローナル抗体の作製・クローニング」

バイオコース2年生は免疫化学実習で、モノクローナル抗体を作製しています。 この間、ミエローマ細胞と抗体産生細胞をPEGを使って細胞融合しました。   無事にハイブリドーマが出来ていたので、今回はELISA法によりどのハイブリドーマの抗体価が高いのかを調べます。   前日に抗原をELISAプレートへ入れておきました。 今日ははじめに1%BSAでブロッキングをします。 ELISAプレートはタンパク質がつきやすくなっているので、抗原以外の部分をBSAでブロックします。   一人1枚以上96ウエルへ溶液をすり切りいっぱいまで入れていきます。 とても静かになる操作です。   1時間の反応後、PBSでBSAを洗い、クリーンベンチへ。 細胞融合した培養プレートの培養上清(1次抗体)をELISAプレートへ入れていきます。 対応表とともに1時間反応させます。   ここで、プレートがわからなくなったら今までの苦労が水の泡です。 確認しながら行います。   1次抗体の反応後はPBSで洗浄します。 隣のウエルの抗体が混ざらないように。   まず、アスピレーターで1次抗体を吸ってからPBSで洗浄します。   ペルオキシダーゼが標識されている2次抗体を入れて1時間反応させます。   反応後、PBSで十分に洗浄し、基質を入れて発色するのを待ちます。   プレートでは抗原と1次抗体が抗原抗体反応します。 次に酵素が標識されている2次抗体と反応させて、2次抗体についている酵素と基質が反応して発色がおこります。   色が濃いほどたくさんの抗体を産生していることになります。 したがって、発色しているウエルに対応している培養プレート中のハイブリドーマが目的の抗体を産生しているってわけです。(^^)/   このハイブリドーマを集めて限界希釈法にてクローニングを行います。 HT培地へ浮遊させて、新しい培養プレートへまきます。 大部屋だった細胞を希釈して個室へ分けていきます。   元気に育ってジャンジャン抗体を産生しますように(^o^)   ↓↓クリックお願いします