みなさん、こんにちは。
微生物学実習で行った各種培養法の培養結果を見てみましょう。
最初は液体培養から

ブイヨン培地(液体培地)に植菌して、培養しました。
下は培養していない培地、上は植菌して培養後の培地です。
液体培地が菌の増殖により、濁っているのがわかります。
次に斜面培養です。

普通寒天培地を滅菌後に斜めにして固まらせてつくった斜面培地に、白金耳で菌を塗抹しました。
表面にうっすらと菌のコロニーが見られます。
斜面培養は、主に菌の比較的短期間の保存などに利用される培養方法です。
最後に穿刺培養です。

普通寒天培地を滅菌後、斜面培地とは違って、
縦にそのまま試験管を立てて固まらせ、高層培地をつくります。
菌をつけた白金線を培地に刺す形で菌を植菌しました(穿刺培養)。
写真ではわかりづらいですが、白金線を刺した部分に菌が見られます。
酸素が苦手な通性嫌気性菌などの培養に使われ、
菌由来のガス発生の有無、寒天濃度を少し低くすると、
菌の運動性なども観察することができます。
いずれも無菌操作がしっかりできていることが前提で成立する手技ですね。
微生物分野で使われる無菌操作の技術をしっかりと身につけていきましょうね。