2年生の遺伝子工学実習でアガロースゲルからのDNA抽出を行いました。
制限酵素で切断したプラスミドサンプルをアガロースゲル電気泳動します。

電気泳動が終わったら、染色してUVトランスイルミネーター上にのせてバンドを確認します。
必要なバンドをゲルカッターで切り出します。

陽極側のバンドを切り出しました。

切り出したゲルを穴あきチューブに入れて細かく砕きます。
砕いたゲルに平衡化中性フェノールを加えて、-80℃で凍結させます。
この操作によりゲルマトリックス内の水分が凍り、ゲルの水和水の構造が破壊されます。
30分程凍らせた後、室温で融解し、遠心すると水層、中間層、フェノール層、アガロースペレットに分かれます。

DNAは水層にあるので、水層にPCIを入れ、混和後遠心します。

水層を慎重に取り、アルコール沈殿を行います。

真空デシケーターでDNAの沈殿を乾燥させます。

沈殿をTEに溶解して出来上がりです。
DNA断片はインサートDNAとして使用します。
ベクターDNAとライゲーションして組換えDNAを作製します。
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