バイオ通信 No.3049「遺伝子工学実習・ゲルからのDNA抽出」
電気泳動が終わったら、染色してUVトランスイルミネーター上にのせてバンドを確認します。
必要なバンドをゲルカッターで切り出します。
陽極側のバンドを切り出しました。
切り出したゲルを穴あきチューブに入れて細かく砕きます。
砕いたゲルに平衡化中性フェノールを加えて、-80℃で凍結させます。
この操作によりゲルマトリックス内の水分が凍り、ゲルの水和水の構造が破壊されます。
30分程凍らせた後、室温で融解し、遠心すると水層、中間層、フェノール層、アガロースペレットに分かれます。
DNAは水層にあるので、水層にPCIを入れ、混和後遠心します。
水層を慎重に取り、アルコール沈殿を行います。
真空デシケーターでDNAの沈殿を乾燥させます。
沈殿をTEに溶解して出来上がりです。
DNA断片はインサートDNAとして使用します。
ベクターDNAとライゲーションして組換えDNAを作製します。