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バイオ通信 No.1988「ABO式血液型の判定」

1年生の生物学で抗原抗体反応の実験を行いました。 体内に侵入して特異的な免疫応答を引き起こす異物を抗原、抗原と特異的に結合するタンパク質を抗体といいます。   ABO式血液型の判定を行い、抗原抗体反応を理解していきます。   赤血球膜にはグリコフォリンという膜貫通型タンパクが存在しています。 グリコフォリンは分子量5万の糖タンパク質でポリペプチド鎖が赤血球膜の脂質二重層を貫き、その細胞外部分に糖鎖が結合しています。 糖鎖には3種類あり、H抗原、A抗原、B抗原と呼ばれ、それらの組み合わせによって血液型が決まります。   グリコフォリンの糖鎖は遺伝的に決定されていて、H抗原はどの血液型の人にも存在します。 H抗原にN-アセチルガラクトサミンが付加されるとA抗原、ガラクトースが付加されるとB抗原ができます。 それぞれの糖を付加する転移酵素を持つ人の血液型はA型、B型となり、両方の酵素を持つ人はAB型となります。 O型の人はいずれの酵素も持っていません。   このように、ABO式血液型は赤血球膜上の抗原により血液型を決めています。   では、実験開始です。 まず、スライドガラスに丸を二つ書きます。   次に4種類の血液型のわからない赤血球浮遊液から一つ選びスライドガラスに1滴たらします。   次にスライドガラスの丸左側へ青色の抗A抗体(A抗原に対する抗体)、丸右側へ黄色の抗B抗体(B抗原に対する抗体)を1滴づつたらします。 班でサンプル1~4について判定します。 抗A抗体は抗原Aと抗B抗体は抗原Bと反応し凝集します。凝集すると赤血球がギュッと固まります。   サンプル1 抗Aが凝集あり、抗Bが凝集していない。   サンプル2 抗A 凝集あり、抗B 凝集あり。   サンプル3 抗A 凝集していない、抗B 凝集あり。   サンプル4 抗A、抗B共に凝集していない。   これらの結果からサンプル1~4の血液型を判定して見ましょう。   ↓↓クリックお願いします