ishiです。
早いもので、2012年度前期授業も終了し、臨検1,2年生は試験週間に突入しました。
この暑さの中で、使いすぎて(?)疲れたアタマにしばしの休息を与えたくなったら、こちらをどうぞ。
これは1年生の前期最後の実習での一コマ。みんな指さして何しているのでしょう?
実は、私たちの手指に住み着いている細菌たちが、手洗いによってどのくらい除かれるのかを調べているのです。
指を換えて、a.洗わない、 b.いつも通りの手洗い、 c.消毒ソープでの手洗い、 d.速乾性消毒剤による手洗い、を行った後、指先を培地に擦り付けてどのくらい菌が付いていたかを比較しました。
結果はご覧の通り。
ムムム!
なんと、c.(消毒ソープ)で手洗いをしたら、指に付着している菌が増えた??
・・というわけで、確認するために、コントロール実験をやってみました。
消毒ソープを、原液のまま(左側)、100倍希釈後(右側)、それぞれ培地上に塗布して、3日間放置したところ、
・・・・・・・・・・・・・・・。
<結論> 消毒ソープの中でも、何やら生息している菌がいるらしい。
<解説> 消毒は、滅菌と違って皆殺しをするためのものではないので、菌が含まれていても不思議ではありません。感染症の予防に手洗いは有効ですが、過信は禁物です。恐るべき菌の生命力!というところですね。でも、たくさんの菌と共に生きている私たち人間の方が、もっと恐るべき生命力の持ち主といえるかもしれません。
1,2年生も、知恵熱を出したり、夏バテなどしないように気をつけて、試験週間を乗り切りましょう。