mizuです。
輸血実習後半戦が始まりました。
前期は基本操作とABO式血液型の検査を実施しましたが、
今回は血液型検査の「予期せぬ反応への考え方」です。
その一つとして観察してもらったのが・・・
↓こちらの左はA型の赤血球+抗A血清、では右は?
↓こちらの左はB型の赤血球+抗B血清、では右は?
どちらも右側は凝集反応(赤血球の塊)が見られるけど
背景の抗血清試薬が赤く濁っている=凝集せずに散らばった赤血球ありで
顕微鏡で見るとこんな感じ
凝集するものとしないものが混在する
mf:mixed field agglutination=部分凝集です。
部分凝集は
亜型と呼ばれる稀な血液型の場合
異型輸血後
造血幹細胞移植後
などに見られる現象で、
見逃さずに気がついてほしい
今回は予期せぬ反応を見る実習だ!
と、思うと「普通の血液型」の検査結果になってしまうと
あれ?間違えたのか?と、思い込むことも。
実は普通の血液型の検体も含めて実習していたのだ。
思い込みは誤った判断になりかねませんので注意しないとね。