湘央医学技術専門学校・湘央生命科学技術専門学校

臨床検査技術学科BLOG

2024年10月28日アーカイブ

予期せぬ反応・・とは限らない。

mizuです。

 

輸血実習後半戦が始まりました。

前期は基本操作とABO式血液型の検査を実施しましたが、

今回は血液型検査の「予期せぬ反応への考え方」です。

 

その一つとして観察してもらったのが・・・

↓こちらの左はA型の赤血球+抗A血清、では右は?

 

↓こちらの左はB型の赤血球+抗B血清、では右は?

 

どちらも右側は凝集反応(赤血球の塊)が見られるけど

背景の抗血清試薬が赤く濁っている=凝集せずに散らばった赤血球ありで

顕微鏡で見るとこんな感じ

凝集するものとしないものが混在する

mf:mixed field agglutination=部分凝集です。

 

部分凝集は

亜型と呼ばれる稀な血液型の場合

異型輸血後

造血幹細胞移植後

などに見られる現象で、

見逃さずに気がついてほしい

 

今回は予期せぬ反応を見る実習だ!

と、思うと「普通の血液型」の検査結果になってしまうと

あれ?間違えたのか?と、思い込むことも。

実は普通の血液型の検体も含めて実習していたのだ。

 

思い込みは誤った判断になりかねませんので注意しないとね。

 

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