こんにちは。吉川です。
最近は朝夜寒く、昼間は気温が高いという日々が続きますね。
そのせいか体調を崩す方が多く見られます。
私自身も先週は風邪を引いてしまいました。
お互い体調管理に気をつけましょう!
そんな風邪を引いていた私ですが、先週歯が痛くて何年ぶりかに歯科医院に行ってきました。
出来ることなら自然に治って欲しかったのですが日々痛みが増し、ギブアップしたのです。
その痛かった歯は、昔小学生の頃、虫歯で銀歯を入れそれが取れて長年放置した歯でした。
そして、鏡で見てみると歯に大きな穴が空いていました。
仕方なく、歯科医院に行き、レントゲンを撮ったりして貰い、結果的には虫歯が神経まで進行しているかもしれないということで、抜くことになりました(レベルはC2~C3程度)。
細い針金みたいなものにノコギリの歯みたいなものがついていて、それで歯の神経を削っていく感じでした。
歯の神経を削られる度に、歯を大切にしようと心から思いました。
歯は痛くなる前に病院へ行き見て貰った方が良いとも思いました。
さて、歯に限らず、口腔内には沢山の微生物が生息しています。
年齢や口腔内の環境変化によって異なりますが、口腔内全体で約300~700種類の微生物が存在していて、その中には虫歯や歯周疾患、誤嚥性肺炎などの発症に関連するものもあります。
齲蝕(虫歯)原性細菌とよばれている、Streptococcus mutans(ミュータンス菌)、Streptococcus sobrinusは虫歯の原因となる菌として有名ですね。
因みに、唾液中には約10の8乗/mlの細菌がいるそうです。
目的は違いますが、以前自分の喉頭、咽頭にいる微生物を培養したことがあります。
培養は、ヒツジ血液寒天培地、チョコレート寒天培地を用い、37℃、24時間、炭酸ガス培養をしました。
左の培地はヒツジ血液寒天培地、右の培地はチョコレート寒天培地です。
2分画とし、それぞれ左は喉頭、右は咽頭から採取して培養したものです。
菌数はかなり多く、多い菌は培地全体に菌が生え、少ない菌はその上に単独コロニーを形成しているものまで見られました。
しっかり分離したものもありますが、それを見せるのはまた今度の機会とします。
幾つかコロニーを取り、グラム染色をして鏡検した写真が下記のものになります。
最終倍率は1000倍となりますが、これだけでも微生物が多いことが分かりますね!
どのコロニーから、どんな菌が見えたか記録し、目的の菌を見つけることが出来ました。
他にも条件を変えて、好気培養や嫌気培養、使う培地も変えたりもし、ある程度の菌の推定もしました。
多くの種類の微生物がみられました。
話は変わってしまいましたが、要約すると、歯を大切にしようという今回のブログでした。
歯の神経を抜くことにならぬよう、気をつけましょう!