12月に入りました。
季節は急激に秋から冬へと移り変わってきました。
1年生の「微生物学実習」では、季節の移り変わりに連動するように、実習内容が深くなってきたばかりでなく、実習後の発表会も充実してきました。
今回は「抗生物質の作用」を調べる実習の様子をご紹介します。
まず、大腸菌を液体培地で培養しつつ、抗生物質を添加したときの増殖曲線に及ぼす影響を調べたところ、以下のようなカーブが得られました。
さらに、増殖が抑えられた状態の菌液2種類をそれぞれ希釈後、寒天培地上に塗布して培養後、出現してきたコロニー数を比較したところ、ご覧の通り明らかな差が見られました。
上段3つがクロラムフェニコール添加菌液を3段階希釈後にそれぞれ培地に塗布した結果です。
下段3つは菌液の塗り忘れではありません。ゲンタマイシン添加菌液を3段階希釈後に塗布した結果です。
まさに、ゲンタマイシン恐るべし! でした。
そしてこちらは、恒例となった結果発表会の様子です。
AクラスもBクラスも、それぞれ班ごとに代表者を決めて成果を発表しました。
なかなか活発な質問も飛び交うようになり、みんなの成長が伺われるような発表会になりました。
さて、最後に突然ですが問題です。
今回実習に用いた3種類の抗生物質のうち、静菌作用を表したのはどれだったでしょうか。
1.クロラムフェニコール
2.ゲンタマイシン
3.カルベニシリン
1年生は余裕ですよね。
2年生はどうでしょう?
3年生は分からないと困ります! 怒!