湘央医学技術専門学校・湘央生命科学技術専門学校

臨床検査技術学科BLOG

2013年1月11日アーカイブ

心音図検査と刑事コロンボ

加藤です。2013JanKat.gif

今年もよろしくお願いいたします。

 

さて、今朝のめざましTVから "心音聞いたら何でもわかる・・・" と聞こえてきました。

嵐の相葉くんが、Dr.役の新しいドラマだそうで。

聴診は大切な診察の一つですが、検査の心音図は今は昔のシーラカンス検査です。

心エコーにすっかりお株を奪われました。

 

かつて、心音図がルチン検査だった頃、亜硝酸アミル試験という薬剤負荷心音図がありました。

鼻先で亜硝酸アミルのアンプルを割って、薬剤を吸入させ吸入前後で心音を比較します。

なーんだ、簡単な検査って思われるかもしれません。吸入すると血圧が一過性に下がり、心拍数が増加します。

ところが、この亜硝酸アミルがくせもの。

とおっても、臭いんです。ハンパなく臭いんです。気持ち悪くなるくらい、臭いんです。

しばらくは、部屋中こもって、食欲もゲンナリするくらい。

それでも検査するのは心臓の弁が狭窄の場合は心雑音が増強、逆流性の雑音は減衰して確定診断できるからです。

 

こんな亜硝酸アミルですが、昭和の人気番組"刑事コロンボ"で犯人が亜硝酸アミルをアリバイ工作に使ったシーンがありました。

豪華客船のプールサイドでアンプルを割って嗅ぎ、心機能を下げ診療室に運ばれる・・・こんなシーンでした。

いかに屋外でも横の人々が気がつかないはずがない!!・・そんなこと考えながらドラマを観たのは私だけでしょうか。

 

ドラマの結末は・・・

診療室から抜け出し羽根枕越しに被害者を銃殺。

被害者の部屋には羽根枕の羽が散乱し、指紋付のピストルが消防ホースから出現。

指紋のバンドマンが拘束されましたが、名探偵コロンボさん、診療室にあってはならない客室の羽まくらの羽が見つかったこと、

ピストルをなぜ犯人は海に捨てなかったのかと真犯人を追い詰め、プールの排水溝からアンプルの残骸を見つけて真犯人を逮捕した・・

というお話でした。

 

長くなりましたが、ここまで読んで下さった方々、ありがとうございました。

m(_ _)m

 

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