加藤です。
今年もよろしくお願いいたします。
さて、今朝のめざましTVから "心音聞いたら何でもわかる・・・" と聞こえてきました。
嵐の相葉くんが、Dr.役の新しいドラマだそうで。
聴診は大切な診察の一つですが、検査の心音図は今は昔のシーラカンス検査です。
心エコーにすっかりお株を奪われました。
かつて、心音図がルチン検査だった頃、亜硝酸アミル試験という薬剤負荷心音図がありました。
鼻先で亜硝酸アミルのアンプルを割って、薬剤を吸入させ吸入前後で心音を比較します。
なーんだ、簡単な検査って思われるかもしれません。吸入すると血圧が一過性に下がり、心拍数が増加します。
ところが、この亜硝酸アミルがくせもの。
とおっても、臭いんです。ハンパなく臭いんです。気持ち悪くなるくらい、臭いんです。
しばらくは、部屋中こもって、食欲もゲンナリするくらい。
それでも検査するのは心臓の弁が狭窄の場合は心雑音が増強、逆流性の雑音は減衰して確定診断できるからです。
こんな亜硝酸アミルですが、昭和の人気番組"刑事コロンボ"で犯人が亜硝酸アミルをアリバイ工作に使ったシーンがありました。
豪華客船のプールサイドでアンプルを割って嗅ぎ、心機能を下げ診療室に運ばれる・・・こんなシーンでした。
いかに屋外でも横の人々が気がつかないはずがない!!・・そんなこと考えながらドラマを観たのは私だけでしょうか。
ドラマの結末は・・・
診療室から抜け出し羽根枕越しに被害者を銃殺。
被害者の部屋には羽根枕の羽が散乱し、指紋付のピストルが消防ホースから出現。
指紋のバンドマンが拘束されましたが、名探偵コロンボさん、診療室にあってはならない客室の羽まくらの羽が見つかったこと、
ピストルをなぜ犯人は海に捨てなかったのかと真犯人を追い詰め、プールの排水溝からアンプルの残骸を見つけて真犯人を逮捕した・・
というお話でした。
長くなりましたが、ここまで読んで下さった方々、ありがとうございました。
m(_ _)m