こんばんは、吉川です。
一年生Bクラスは本日、一般検査学(寄生虫分野)の実習を行いました。
内容は、スケソウダラ、サバを解剖し、寄生虫を取り出し、観察するというものです。
主な寄生虫としてアニサキスが見られました。
上の細長い寄生虫がアニサキスです。
これは顕微鏡で見たアニサキスです。
スケッチ・観察をします。
そもそもアニサキスは、アニサキス亜科に属する線虫で、成虫はイルカやクジラの胃に寄生しています。
わが国でヒトに感染して症状を発する主な種は3種類あり、Anisakis simpiex、Anisakis physeteris、Pseudoterranova decipiensの3種類です。
それぞれ特徴や待機宿主が少し違います。
例えば本日観察したスケソウダラにはPseudoterranova decipiens(Pseudoterranova A型)が待機宿主としてあげられます。
Anisakis simpiexはサバから感染するアニサキス症としての症例が多いそうです。
ちなみにアニサキスは、幼虫は高温に弱く60°数分で死に、低温の場合は-20°にすると数時間で死亡します。
これを守れば、アニサキスの感染を防ぐことが出来るかもしれません。
特に、過去に一度感染して感作されているヒトは、再感染によって強い即時型過敏反応を起こし、消化管の痙攣と滲出炎による浮腫、肥厚、狭窄などを起こし劇症型となります。
気をつけて下さい。
※解剖し、観察が終わった魚たちは鍋にしてみんなで美味しく頂きました。
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