Wです。
何の実習か分かりますか?
2年生の臨床化学実習<自動分析装置(その2)>について紹介します。
(その1)は液体法でしたが、今回(その2)はドライケミストリーを用いた自動分析装置による実習です。 写真はスライドです。
●ドライケミストリーとは
特定の化学反応を起こす試薬が乾燥状態で用意されていて、そこに液体状の検体が添加されると、検体中の水分を溶媒として反応が進行するもの。
今回の実習では比色法スライド[CRE(終点法)とAST(初速度法)]は反射測光で、また電極法スライド[Na・K・Cl]はイオン選択電極法を用いて測定しました。
●FDC7000(富士フイルムメディカル株式会社)
①スライドをセット(バーコードを読み取り測定項目を認識)
②検体をセット(サンプリングノズルにより検体をスライドに点着して反応開始)
③インキュベ-ション,測定演算,測定結果のプリントアウトまでの一連の動作が自動的に行われます。
■測定結果
実習では同一検体(コントロール血清)について、5つの測定項目[Na・K・Cl/CRE/AST]を班員の人数(n=6or7回)測定して、同時再現性(同じ検体を繰り返し測定したときのばらつきの程度)を比較しました。結果はCV(変動係数)2.0%以下で良好でした。