湘央医学技術専門学校・湘央生命科学技術専門学校

臨床検査技術学科BLOG

Tag Archives: 血液検査

仕事のまなび場2

hiraiです♬

 

仕事のまなび場2日目。

まずは血液検査の実習からスタートです。

朝、採血した血液をスライドガラス上に一滴垂らし

カバーガラスをかけて鏡検です。

濃くてぎっしりな感じ。おぉ~と声が漏れる。

その後に染色済みの血液塗抹標本をみると、

赤血球・白血球・血小板がとてもはっきり見えましたよね。

 

午後の実習は輸血検査、ABO式血液型の判定です。

スライドガラスにガラス鉛筆で大きな〇を2コ書き、

その中に抗A抗体(青)、抗B抗体(黄)を一滴垂らします。

そこへ血液を一滴ずつたらし

スライドガラスを持って

8の字を描くように傾け、凝集するかどうかの観察です。

血液型によって凝集する・しないがわかるので

自分の結果だけでなく、他の方の結果にも一喜一憂(これはちょっと大げさ)笑。

参加者の方々は皆まじめに取り組み、猛暑の二日間を無事に終えることが出来ました。

臨床検査技師のお仕事に少しは興味を持ってくれましたか。お疲れ様でした。

 

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君はこの圧に耐えられるか?

mizuです。

 

このタイトルからすると、何だか深刻な状況に

追い込まれているかとおもいきや。。。

 

本日の血液検査

「赤血球浸透圧抵抗試験」のこと。

等張液(0.9%NaCl)から低張液の食塩水に血液を加え、

何%のNaClまで赤血球(君)は溶血せずに

浸透圧に耐えられるか?を見るもの。

 

血液を加えてしばらくしてから遠心した様子

*試験管の下から見た状態で溶血せずに耐えられると下に沈んで赤いボタンのように見える

低張液に近づくほど溶血はするけれども

上の段(検体B)の方が下の段(検体A)よりも

等張液側から溶血が始まっている。

 

上清の吸光度を測定して

 

グラフにするとこんなかんじ

*縦軸:溶血度、横軸:NaCl濃度

*上の方のズレは見なかったことに

 

水色の基準範囲より右へシフトしているBは溶血しやすい

=赤血球の形がボール状で膨らむ余地がなかったということ。

左へシフトしているAは溶血しにくい

=うすっぺらな赤血球で膨らむ余地がさらにあったということ。

2年生の皆さん、復習できたかな。

 

実際の現場におけるこの検査の頻度は皆無に等しいですが、原理は簡単。

ちなみにこの検査が2024年の国家試験に出題されました。

その時の問題のグラフがこれ↓

*37℃24時間放置後の設定なので、グラフがちょっと違うのですが。

 

臨床検査っていろいろあって面白い。

実験好きな人+健康や病気に興味有+医療系で働きたい

という方、おススメです♪

 

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血液検査~赤芽球と骨髄球~

mizuです。

 

今日は骨髄標本の観察でした。

血球の元となる細胞たちがたくさんいる骨髄

 

病気になると細胞の形や数が変わってくるので

白血病などの造血器腫瘍の診断には欠かせない検査になります

 

赤芽球系(将来は赤血球)と骨髄系(将来は好中球)の区別はできたかな?

この暗闇でのH先生レクチャーは貴重な時間だったのよ。

 

ちなみに、「はたらく細胞」の「赤芽球と骨髄球」の回は参考になりますよ♪

機会があれば是非!

 

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血液検査~網赤血球数算定~

mizuです。

 

血液検査の話ばかりですみません;笑

 

今日は網赤血球数を算定しました。

網赤血球はできたての赤血球なので

その数は骨髄での赤血球造血能を反映します

 

細胞小器官がまだ残っているのが網赤血球なので

リボゾームRNAを染色すると、

糸状の構造物が染まって見える赤血球=網赤血球(矢印の細胞)になります

この四角の枠を接眼レンズにセットしてカウントしやすくしています

*詳細説明は省略

 

この実習、ちょっとした実験もやっていて、

わざと、網赤血球が多い検体を調製することができます

 

去年、教育学会で発表したのですが

好評でした♪

 

別の実習でも工夫して、理解と興味を高めたいと考えています

学んだこと、身に付けた技術は奪われることのない財産になります

余すことなく、自分のものにしていきましょう☆

 

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血液検査~ヘマトクリット値測定~

mizuです。

 

初回実習でやったヘマトクリット値(Ht)測定の様子。

 

毛細管に血液を入れて遠心をすると赤血球層が沈み、

その上に白血球・血小板の層(Buffy coat)、上層には血漿が分離されます。

 

↑こんな感じ。

 

全血の体積Aのうち赤血球が占める割合Bを%で求めます。

 

定規で長さを読み取ってもよし、

専用の読み取り板を使うのもよし。

 

この読み取り板、確か四半世紀前に買ったもの。

 

今も類似品は手に入るようですが、びっくりするほど高いお値段。

昔はこんなに高くなかったと思うのだが。

 

物価高?

円安の影響?

確かに試薬も備品も高くなった。

あるものを大切に使っておこうと思った実習でした。

 

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血液検査~赤血球数算定~

mizuです

 

2年生の5月は毎週血液実習!

初回は

赤血球数算定

ヘモグロビン濃度測定

ヘマトクリット値測定です。

 

ここでは赤血球数算定の様子を紹介。

顕微鏡で見ているのはこちら↓

↑このつぶつぶ=赤血球の数を数えます

 

同じ検体を測定しているのに自動血球算定装置で測定した結果とズレる人多数。

うーーーむ。

これから成長していきましょう。。。

 

ちなみに顕微鏡で赤血球を数える際は、血液を希釈してから数えます。

↓希釈液に生理食塩水を使ったとき

↓赤血球算定用のGowers液を使ったとき(さきほどの数えたつぶつぶを拡大)

*血球の中がモヤモヤしているのはヘモグロビンが酢酸によって酢酸ヘマチンに変わったもの

見つけやすくするための工夫ですが、見つけやすいと感じるかな?

 

試薬の役割や算定時の注意点なども理解できているとよいのだが。

復習を期待しよう。

 

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