湘央医学技術専門学校・湘央生命科学技術専門学校

臨床検査技術学科BLOG

Tag Archives: 精度管理

精度管理(検査の精度保証)の授業が始まります

Wです。

『精度管理』の目的は精確な(精密さと正確さの造語)検査データを

迅速に臨床医に提供することにより、疾病の診断と治療に寄与すること。

実際の医療に役立つ臨床検査成績を保証する『検査の精度保証』である。

 

授業では
①精度管理試料と患者検体(マトリックス効果)
②統計手法を利用した精度管理の概念(2シグマ法と管理限界線)
③内部精度管理と外部精度評価
④精密さと正確さの管理法
⑤標準化(ISO17511 トレーサビリティと不確かさ)
⑥計算(Tonksの許容誤差/相関と回帰/回収試験/Youden plotとSDI)

などについて説明しながら

<管理図作成と評価>、<計算・問題演習>も行います。

 

医療の現場では各種の精度管理手法が自動分析装置や臨床検査情報システム

に組み込まれていますが、最後に管理図を見て判断し、患者検体の分析を開始

するのは担当者のあなたですよ。

 

なお、新カリキュラムによる臨地実習において

すべての検体検査項目に「必ず見学させる行為」として

精度管理とメンテナンス作業(分析装置の保守点検)が加えられました。

 

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臨床化学実習~自動分析装置(その2)

Wです。

病院では検体検査(一般/免疫化学/血液等)の大部分は

『自動分析装置』で測定し、リアルタイムに精度管理(結果の質の保証)

を行って臨床側に報告することになります。

 

学内実習では『用手法』で<測定原理>や測定操作を学びますが、

今回は自動分析装置【株式会社エイアンドティー】を用いて

Na・K・Cl<イオン選択電極法>と血糖<GOD酸素電極法>を測定しました。

同一検体を多重測定(n=10)して同時再現性(CV%)を計算しました。

4項目ともCV1%以内で精密さは良好、ばらつきはありませんでした。

キャリブレーションや精度管理用試料の測定など日常メンテナンスが大事です。

 

なお、各サンプル(①~⑥)の平均を比較して測定値への影響(溶血/抗凝固剤の塩/

血球分離までの放置温度など)について考察しました。

①血清 ②溶血血清 ③血漿(EDTA-2K) ④血漿(ヘパリンNa)

⑤全血24時間室温放置後血清分離 ⑥全血24時間冷蔵放置後血清分離

 

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検査の精度保証(精度管理)

Wです。

 

臨床検査における精度管理(QC;quality control)は

工業生産における品質管理に由来している。

今では統計的手法を駆使した科学的管理法により

日常検査の精度保証がなされています。

 

『検査管理』については国家試験にも出題されます。

出題数は少ない(6問程)ですが重要ですよ。

 

今後の『臨床検査総合演習』(後半の国試対策)において

下記のような問題演習をおこなう予定です。

選択肢がなくても何のことか分かりますか?

Q 管理試料(1種類or2種類)を用いる内部精度管理法はどれか。

Q 患者検体測定値を用いる内部精度管理はどれか。

Q 外部精度管理法はどれか。

Q 個別の患者データを管理する手法はどれか。

Q 相関係数と直線回帰式<標準法との比較>

Q 添加回収試験<血清干渉物質の影響>

Q Tonksの許容誤差

Q トレーサビリティとトランスファラビリティ

Q 偶発誤差と系統誤差<shift現象とtrend現象>

Q 精密さと正確さ(真度)、測定の不確かさ

 

など、要点を押さえます。

 

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