湘央医学技術専門学校・湘央生命科学技術専門学校

臨床検査技術学科BLOG

Tag Archives: 精度管理

臨床化学実習~自動分析装置(その2)

Wです。

病院では検体検査(一般/免疫化学/血液等)の大部分は

『自動分析装置』で測定し、リアルタイムに精度管理(結果の質の保証)

を行って臨床側に報告することになります。

 

学内実習では『用手法』で<測定原理>や測定操作を学びますが、

今回は自動分析装置【株式会社エイアンドティー】を用いて

Na・K・Cl<イオン選択電極法>と血糖<GOD酸素電極法>を測定しました。

同一検体を多重測定(n=10)して同時再現性(CV%)を計算しました。

4項目ともCV1%以内で精密さは良好、ばらつきはありませんでした。

キャリブレーションや精度管理用試料の測定など日常メンテナンスが大事です。

 

なお、各サンプル(①~⑥)の平均を比較して測定値への影響(溶血/抗凝固剤の塩/

血球分離までの放置温度など)について考察しました。

①血清 ②溶血血清 ③血漿(EDTA-2K) ④血漿(ヘパリンNa)

⑤全血24時間室温放置後血清分離 ⑥全血24時間冷蔵放置後血清分離

 

↓↓クリックお願いします


検査の精度保証(精度管理)

Wです。

 

臨床検査における精度管理(QC;quality control)は

工業生産における品質管理に由来している。

今では統計的手法を駆使した科学的管理法により

日常検査の精度保証がなされています。

 

『検査管理』については国家試験にも出題されます。

出題数は少ない(6問程)ですが重要ですよ。

 

今後の『臨床検査総合演習』(後半の国試対策)において

下記のような問題演習をおこなう予定です。

選択肢がなくても何のことか分かりますか?

Q 管理試料(1種類or2種類)を用いる内部精度管理法はどれか。

Q 患者検体測定値を用いる内部精度管理はどれか。

Q 外部精度管理法はどれか。

Q 個別の患者データを管理する手法はどれか。

Q 相関係数と直線回帰式<標準法との比較>

Q 添加回収試験<血清干渉物質の影響>

Q Tonksの許容誤差

Q トレーサビリティとトランスファラビリティ

Q 偶発誤差と系統誤差<shift現象とtrend現象>

Q 精密さと正確さ(真度)、測定の不確かさ

 

など、要点を押さえます。

 

↓↓クリックお願いします