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輸血実習「不規則抗体検査」

takanoです。Tkn2012Nov.gif

 

臨床検査技術学科2年生は輸血の中でも重要な「不規則抗体」の検査について実習しました。

 

不規則抗体とは、ABO血液型以外の血液型に対する抗赤血球抗体のことをいいます。

 

ABO血液型においては、「ランドシュタイナーの法則」によって自己がもつ抗原とは反応しない抗体を血清中に規則的にもっています。これを「規則抗体」といいます。

例えば、A型の赤血球膜上にはA抗原が存在する為、そのA抗原とは反応しない抗B抗体が血清中に存在します。

B型の場合には赤血球膜上にB抗原が存在する為、血清中に抗A抗体が存在します。

O型の場合は赤血球膜上にA抗原、B抗原が存在しない為、血清中に抗A抗体、抗B抗体の両方が存在します。

AB型の場合は赤血球膜上にA抗原、B抗原の両方が存在する為、血清中に抗A抗体、抗B抗体は存在しません。

 

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この「ランドシュタイナーの法則」に従うのはABO血液型のみで、それ以外の血液型抗原に対する抗体は従いません。

このような「不規則抗体」が存在することで、患者さんに輸血されたドナー赤血球が破壊され、輸血による治療効果が得られなかったり、溶血性副作用を引き起こす可能性があります。

こういったことを防ぐ為にあらかじめ患者さんの「不規則抗体検査」を行う必要があります。


「不規則抗体検査」には【不規則抗体スクリーニング】と【不規則抗体同定検査】があり、前者は不規則抗体の有無を調べます。

この【不規則抗体スクリーニング】で陽性、つまり不規則抗体が存在しているという結果になった場合に【不規則抗体同定検査】を行います。(陰性の場合には行いません)


【不規則抗体同定検査】によって抗体が同定されたら、同定された抗体と反応する抗原を持たない血液を選択します。


2年生の皆さんは不規則抗体検査は輸血前検査のなかでも重要な検査なのでしっかり理解、習得しましょう!!