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『精度管理』の目的は精確な(精密さと正確さの造語)検査データを
迅速に臨床医に提供することにより、疾病の診断と治療に寄与すること。
実際の医療に役立つ臨床検査成績を保証する『検査の精度保証』である。
授業では
①精度管理試料と患者検体(マトリックス効果)
②統計手法を利用した精度管理の概念(2シグマ法と管理限界線)
③内部精度管理と外部精度評価
④精密さと正確さの管理法
⑤標準化(ISO17511 トレーサビリティと不確かさ)
⑥計算(Tonksの許容誤差/相関と回帰/回収試験/Youden plotとSDI)
などについて説明しながら
<管理図作成と評価>、<計算・問題演習>も行います。
医療の現場では各種の精度管理手法が自動分析装置や臨床検査情報システム
に組み込まれていますが、最後に管理図を見て判断し、患者検体の分析を開始
するのは担当者のあなたですよ。
なお、新カリキュラムによる臨地実習において
すべての検体検査項目に「必ず見学させる行為」として
精度管理とメンテナンス作業(分析装置の保守点検)が加えられました。