湘央医学技術専門学校・湘央生命科学技術専門学校

臨床検査技術学科BLOG

  • Entry Date
  • 2018.7.18

夏の暑さで怖いもの

高橋です。

 

美化活動で朝30分弱外をうろうろしただけで汗だくになってしまう今日この頃、元気に過ごされていますでしょうか?

 

僕は毎日溶けそうです。

この暑さで熱中症が心配です。

外で汗をかいている人はもちろんのこと、クーラーの効いた室内にいて汗をかかない人でも十分な水分補給を心がけましょう。

 

それ以外にも忘れてはいけないのが食中毒。

みなさん食中毒対策はしていますか?

 

食中毒はその名の通り、

「飲食物を介して摂取された病原体やその毒素、有害な化学物質により、比較的急性に起こる胃腸炎症状などの健康被害の総称」とされています。

 

食べ物や飲み物の中に入っているウイルスや細菌、あるいはそれらが産生した毒素を取り込むことによって起こる消化器系疾患のことを指します。

症状としては発熱や嘔吐、腹痛、下痢などがみられます。

 

また季節によって発生頻度があり、冬場に比べると夏場は少ないとされていますが、それでも多くの食中毒が発生しています。

 

食中毒の原因として多いのが、

カンピロバクター

ブドウ球菌

サルモネラ

腸管出血性大腸菌

ウェルシュ菌

ノロウイルス

寄生虫

など。

 

夏場は細菌が原因の食中毒が、冬場はウイルスが原因の食中毒が多いです。

生の肉や魚介類、生卵、牛乳などを摂取することで起こってしまうことが多いので、食品の加熱調理をすることで多くの食中毒を予防することができます。

 

・・・・・・が、原因物質の種類によっては加熱調理をしても防ぐことが出来ないものもあります。

その代表例として黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)による食中毒。

黄色ブドウ球菌は自然界に広く存在し、皆さんの体表面にも多く存在しています。

 

この菌は食品中に付着すると毒素を産生します。

その毒素を食品と共に体内に取り込むことによって食中毒が起こります。

 

この黄色ブドウ球菌が産生する毒素は「耐熱性毒素」で、100℃の加熱でも病原性が失われません。

したがって加熱調理した食品中にこの耐熱性毒素が残っていた場合、食中毒になる恐れがあります。

 

手指(特に傷口や膿)に存在する黄色ブドウ球菌が食品に付着して起こるため、食品を取り扱う際は十分な手洗い、傷口がある場合は食品の取扱いは避けるといった対策が必要になるかと思います。

 

暑くて調理をするのも億劫な季節ですが、きちんとした食品管理・取扱いをして食中毒を起こさないようにしっかり栄養補給してしてくださいねー!

 

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