湘央医学技術専門学校・湘央生命科学技術専門学校

臨床検査技術学科BLOG

  • Entry Date
  • 2018.5.15

マイクロピペット

Sです。

 

 

突然ですが、マイクロピペットという物をご存じでしょうか?

学生の皆さんは何度か実習で使っているので、どんな物かは知っている事と思います。

では使い方についてはどうでしょうか?

 

実はマイクロピペットは、ガラスピペットに比べて容量が変化する要因が多く、また微量な容量を扱うことが多いため、特に正しい使い方が必要となってきます。

 

Ⅰ.フォワード法 / 一般的なピペッティング方法

・bufferや薄い酸・アルカリ溶液などの水溶液

  1. プッシュボタンを1段階目まで押す(①)。
  2. チップ先端をSample液面に1cm程度浸し、ゆっくりとプッシュボタンを放し(②)、Sampleを吸い上げる。
  3. プッシュボタンを1段階目まで押し、続けて2段階目まで押し、チップ内部のSampleを全て分注する(③)。
  4. プッシュボタンを放し、初期ポジションに戻す(④)。

 

Ⅱ. リバース法 / 粘性の高い液体や、泡立たせたくない場合にお勧め

・グリセロールのように粘度の高い液体や、界面活性剤のように泡立ちやすい液体

  1. プッシュボタンを2段目まで押し込む(①)。
  2. チップ先端をSample液面に1cm程度浸し、ゆっくりとプッシュボタンを放し(②)、Sampleを吸い上げる。
  3. プッシュボタンを1段目まで押し込み、Sampleを分注する(③)。チップ先端に少量のSampleが残るが、これは分注しない。
  4. チップ内部に残ったSampleは、チップごと廃棄するか元のSample容器に戻す(④)。
  5. プッシュボタンを放し、初期ポジションに戻す(⑤)。

 

実際にはこのほかにもいくつか方法があり、また、細かいテクニックもありますが今日は一般的な2つの方法をご紹介しました。

正しい使い方をしなければ、正しい値は得られません。今回はほんの1例ですが、学生の皆さんは特に正しい道具の使い方を意識しながら、実習に臨むと良いのではないでしょうか。

 

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