湘央医学技術専門学校・湘央生命科学技術専門学校

臨床検査技術学科BLOG

  • Entry Date
  • 2016.11.11

臨床化学実習⑨・自動分析装置

Wです。

 

2年生の臨床化学実習<自動分析装置(その2)>について紹介します。

(その1)では液体法の自動分析装置(A&T社製)を用いて、電解質Na・K・Cl<イオン選択電極法>と血糖<酵素固定化電極法>を測定しましたが、今回(その2)は<ドライケミストリー>を用いた自動分析装置(富士フィルム社製)です。

 

■ドライケミストリーとは

特定の化学反応を起こす試薬が乾燥状態で用意されていて、そこに液体状の試料が添加されると、試料中の水分により初めて化学反応が進行するような検査法のこと。

 

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写真フィルムの製造で培った独自技術が2種類のスライド(多層フィルムの構成)に応用されています。

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①比色法スライド:酵素(AST)は反応初速度法で、一般化学(CRE)は比色終点法で、ただしスライドは光を透過しないので比色は反射測光で行うもの。

②電極法スライド:イオン選択フィルム電極を用いて電気的に検出するもの。

 

■富士ドライケム7000Z・生化学自動分析装置(富士フイルムメディカル株式会社)

①スライドをセット(バーコードを読み取り測定項目を認識)

②検体をセット(サンプリングノズルにより検体をスライドに点着して反応開始)

③スタートキーを押す(インキュベ-ション,測定演算,測定結果のプリントアウトまでの一連の動作が自動的に行われます)

 

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■測定結果

実習では同一検体(コントロール血清)について、次の測定項目(Na・K・Cl/AST/CRE)を班の員数分測定して、同時再現性(同じ検体を繰り返し測定したときのばらつきの程度)を比較しました。結果はCV(変動係数)1.0%以下で良好でした。

 

☆おまけ

北海道のブリーダーさんから里子にもらった 『りぼん』です。小柄で可愛くて愛想もいい。どうぞよろしく。
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