髙橋です。
本日の2年生は臨床免疫学実習。
1年生の一般化学演習での試薬調製に続いて、2年生では検体の調製を行いました。
今回の実習では血液を適当な濃度に薄め(希釈し)、検査に使う血球浮遊液の調製。
その血液を薄めるための「生理食塩水」の作製からスタート。
そもそも生理食塩水とは?
ヒトの体の中にある血液の成分は普通の水で壊れてしまうという特徴があります。
そのため、血液を洗浄したり希釈したりする場合に用いられる試薬の一つとして「生理食塩水」が用いられます。
生理食塩水はヒトの体液に含まれる塩分濃度に近い割合で食塩(塩化ナトリウム)が溶けた水で、ヒトの細胞を壊すことがなく、傷口の消毒や人体内に入れる薬などの調製に使用することができます。
この塩分濃度は動物の種類によって違いますが、臨床検査技師を目指すみなさんはヒトの生理食塩水濃度を覚えておけばOK。
さて、ヒトに対する生理食塩水の塩分濃度はいくつかな?
①約90%
②約9%
③約0.9%
④約0.09%
答えは明日、山口先生よろしく。