髙橋です。
昨日の1年生は「一般検査学実習」の 「尿沈渣」 の実習。
「尿沈渣」とは一般的な尿検査のなかの1つの検査項目で、尿の中に入っている成分の種類や量を調べることで、その人の状態を検査します。
尿沈渣の検査
まずは顕微鏡で観察するための標本作り!
朝採っておいた自分たちの尿
これを「スピッツ管」と呼ばれる試験管に移して遠心分離器にかけます。
尿を遠心分離器にかけることで尿の中の形のある成分を底に沈めます。
遠心後に要らない上澄みを取り除いたものがこちら
見えづらいですがスピッツ管の底にある白いものが、尿の「沈渣」と呼ばれるものです。
この「沈渣」の中に、さきほどのスピッツ管に入っていた尿の中の有形成分ある成分がたっぷり含まれています。
この沈渣をスライドガラスに乗せて、顕微鏡で観察します。
尿の沈渣成分には、細胞から結晶まで数多くの成分があるので鑑別するのがとても大変!
尿沈渣は実習で触れる機会が少ないので、しっかりと覚えましょうね
〈今日の尿沈渣ダイジェスト〉
正八面体のシュウ酸カルシウム結晶(矢印)が短冊状に連なった珍しい形(初めて見たかも)
短冊...といえばもうすぐ七夕ですね。
さしあたって、
1,2年生は前期本試験無事合格、3年生は病院実習が無事に終わりますように。
教員一同の願い事です。