湘央医学技術専門学校・湘央生命科学技術専門学校

臨床検査技術学科BLOG

  • Entry Date
  • 2012.11.7

臨床化学実習

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2年生の臨床化学実習<自動分析装置(その1)>について紹介します。 

■自動化法

自動化法(自動分析装置)は[検体のサンプリング→試薬の分注→反応→検出→測定結果の印字]までの一連の測定操作を自動で行うものです<ディスクリート方式>。

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●全自動電解質分析装置(株式会社A&T):100Vの電源と廃液用ポリタンクがあれば設置可能です

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濃度既知の標準液で2点校正すればあとは検体の測定をするだけで未知濃度が定量出来ます。

サンプリングノズルや反応管(検体希釈用ビーカー)も検体ごとに自動洗浄するので、前に測定した検体の影響(キャリー・オーバー)も受けません。

測定値の同時再現性(同じ検体を繰り返し測定したときのばらつきの程度)も良好でCV(変動係数)値は0.5%以下でした。

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●手前からターンテーブル(標準液と検体のサンプルカップをセット),サンプリングノズル,検体希釈用攪拌棒とビーカー

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●送液ポンプ(右下)で希釈された検体を電極(右上)へ送ります

■測定項目と原理
①電解質(Na/K/Cl) :イオン選択電極法
 イオン濃度に応じてイオン選択電極と参照電極の間に生じる電位差を検出する方法

②血糖(グルコース) :グルコースオキシダーゼ〔GOD〕固定化酸素電極法
 グルコースセンサーともいう。酸素電極に固定化したGODと検体中のグルコースとの反応を溶存酸素の消費(最大反応加速度)として酸素電極で検出する方法。測定時間(電極法なので応答時間)は約3秒です。

■検体(サンプル)
実習では次の検体(①~⑥)をそれぞれ10回測定(同時再現性)して結果を比較検討し、<検体の取り扱いによる測定値への影響>について学びました。

 ①血清
 ②溶血血清
 ③血漿(EDTA-2K)
 ④血漿(ヘパリンNa) 
 ⑤血清(採血後全血24時間冷蔵保存後、血清分離)
 ⑥血清(採血後全血24時間室温保存後、血清分離)  

ポイントは2つです。
 ・再現性の指標であるSD・CVの統計計算とその評価
 ・検体①を対照として、変化した測定項目とその理由
について説明できる様にしましょう。レポート評価がC以下のヒトは理解不十分ですよ。

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