takanoです。
本日、臨床検査技術学科2年生は臨床血液学実習3回目を行いました。
3回目の内容は「赤血球沈降速度(ESR)」でした。
赤血球沈降速度は血液(全血)を一定時間放置後、赤血球層がどれくらい沈むかを測定するもので、蛋白、血球量、血球形態、温度、血沈棒の傾きなどが影響を与えます。
〈影響を与える因子〉
①蛋白
・ γ-グロブリン ・・・・ 赤血球の凝集を促進させる → 赤血球沈降速度は速くなる
・ フィブリノゲン ・・・・ 赤血球の凝集を促進させる → 赤血球沈降速度は速くなる
・ アルブミン ・・・・ 赤血球の凝集を抑制する → 赤血球沈降速度は遅くなる
②血球量
・ 多い ・・・・ 赤血球沈降速度は遅くなる
・ 少ない ・・・・ 赤血球沈降速度は速くなる
③血球形態
・ 鎌状赤血球や球状赤血球では赤血球沈降速度は遅くなる
④温度
・ 温度が高いほど赤血球沈降速度は速くなる
⑤血沈棒の傾き
・ 傾きが大きいほど赤血球沈降速度は速くなる
赤血球沈降速度の測定を行う際に使用する抗凝固剤は「109mmol/Lクエン酸Na」で、血液:クエン酸Na=4:1の割合で混和します。
その血液をウエスターグレン管に採取し、血沈台に「垂直」に立て、1時間放置(18~25℃)します。
この時、ウエスターグレン管が傾いていると、測定値が「速く」出てしまうので必ず「垂直」に立てます。
こういった内容についてもレポートに必ず書いて下さいね!!