Wです。
実習室の純粋製造装置が新しくなったので今日は『水』のお話をします。

水道水[原水]には多くの不純物[無機物/有機物/微粒子/微生物]
が含まれているので、そのままでは試薬調製やガラス器具の仕上げの洗浄に
用いることはできません。
水道水の中から不純物を取り除くことを『精製』、
できた水を『純水(精製水)』と言います。
<精製方法>により
①蒸留法 - 蒸留水
②イオン交換法 - イオン交換水
③逆浸透法<RO膜法> - 逆浸透水
④連続再生式電気脱イオン法<EDI法> - イオン交換水
および その組合せにより水質の異なる純水ができます。
<水の純度の指標>は『比抵抗値(電気の流れ難さ)』で表現されます。
精製されてイオンの量(不純物)が少なくなる程、比抵抗は大きくなります。
例えば、『超純水』の比抵抗値は 18.2MΩ・cm@25℃ です。 M(メガ)は10 6
装置の中をのぞいて見ると

中央(円筒形)が陽イオン交換樹脂(陽イオンを吸着)と陰イオン交換樹脂
(陰イオン吸着)で原水から脱イオンにより『イオン交換水』が採取できます。
右上がイオン交換水を沸騰させ、発生した水蒸気を冷却凝縮して『蒸留水』
[この装置は イオン交換樹脂→蒸留 の2段階]が採取(左側のポリタンクへ)できます。
不揮発性物質や水と沸点に差のある物質が除去されます。

1年の検査機器学で履修した内容です。
国家試験問題にも出題されますよ。
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