Wです。
前期再試験のない学生はまだ夏休み中で後期授業は来週からです
(臨地実習を終えた3年生の国試対策授業は開始していますが)。
そこで前回の続き「海水魚水槽の管理」についてもう少しお話します。
ベルリン式水槽の特徴は濾過フィルターや濾材を使わずにプロテインスキマー(前回紹介)
をメインに水槽を管理するシステムです。
一般的な濾過方式では濾材に定着した硝化バクテリアが餌の食べ残しやフンなどの
有機物を「アンモニア→亜硝酸→硝酸塩の順に分解するサイクル」を利用して
水質を維持し、最後に残る硝酸塩は水換えを行って除去します。
ベルリン式では『プロテインスキマー』が作る微細な泡で分解される前の有機物
(タンパク質)を物理的に除去して、硝酸塩の発生を極力抑えます。
さらに、バクテリアの住処になる『ライブロック』を入れて、
硝化バクテリアによる生物ろ過と嫌気性バクテリアによる硝酸塩の分解を促して、
硝化(アンモニア→亜硝酸→硝酸)、 脱窒(硝酸→窒素)を行います。
この2段階の仕組みで、水質浄化を実現します。

・シライトイソギンチャクとカクレクマノミ、ナンヨウハギ

・オーバーフロー水槽(総水量300L)のサンプにセットしたプロテインスキマー
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