湘央医学技術専門学校
臨床検査技術学科
湘央生命科学技術専門学校
応用生物科学科
救急救命学科
愛玩動物看護学科
入学案内
学園について
湘央医学技術専門学校
湘央生命科学技術専門学校
臨床検査技術学科ブログ

臨床検査技術学科

ブログ

一般検査学実習(寄生虫分野)

こんばんは、吉川です。   一年生Bクラスは本日、一般検査学(寄生虫分野)の実習を行いました。 内容は、スケソウダラ、サバを解剖し、寄生虫を取り出し、観察するというものです。 主な寄生虫としてアニサキスが見られました。   上の細長い寄生虫がアニサキスです。   これは顕微鏡で見たアニサキスです。   スケッチ・観察をします。   そもそもアニサキスは、アニサキス亜科に属する線虫で、成虫はイルカやクジラの胃に寄生しています。 わが国でヒトに感染して症状を発する主な種は3種類あり、Anisakis simpiex、Anisakis physeteris、Pseudoterranova decipiensの3種類です。   それぞれ特徴や待機宿主が少し違います。 例えば本日観察したスケソウダラにはPseudoterranova decipiens(Pseudoterranova A型)が待機宿主としてあげられます。 Anisakis simpiexはサバから感染するアニサキス症としての症例が多いそうです。   ちなみにアニサキスは、幼虫は高温に弱く60°数分で死に、低温の場合は-20°にすると数時間で死亡します。 これを守れば、アニサキスの感染を防ぐことが出来るかもしれません。   特に、過去に一度感染して感作されているヒトは、再感染によって強い即時型過敏反応を起こし、消化管の痙攣と滲出炎による浮腫、肥厚、狭窄などを起こし劇症型となります。 気をつけて下さい。   ※解剖し、観察が終わった魚たちは鍋にしてみんなで美味しく頂きました。   ↓↓クリックお願いします