mizuです。
こちらは1年生の一般検査学実習(=尿検査)の様子。

みなさん顕微鏡をのぞいています。
自分の尿を遠心し、沈殿した有形成分を顕微鏡で観察する「尿沈渣検査」です。
液体のように見える「尿」ですが、
腎臓(尿細管)⇒尿管⇒膀胱⇒尿道を通過する間に
内壁から剝がれてくる細胞や、結晶など健常者でも出現します。
その代表格がこちら↓

正八面体構造、ビスケット構造を示す
「シュウ酸カルシウム結晶」です。
ホウレン草などを食べた後によく出てきます。
*背景の青いもや状のものは染色液と尿中成分が反応したもの(問題ナシ)
前日にホウレン草をたっぷり食べて実習に臨んでくれた甲斐がありましたね。
キラキラと輝く?ご立派な結晶です。
尿沈渣には他にも尿細管が根詰まりした際に出現する「円柱」や
肝臓の病気で出てくるビリルビン結晶
腎臓の病気で出てくるコレステロール結晶
膀胱癌などではがん細胞が出てくることも!
見分けられるようになるにはかなりの練習が必要ですが、
まずは一般的な形、病的な成分の解釈を理解しましょう。
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