みなさん、こんにちは。
昨日に引き続き、今日も目前に迫った動物看護師統一認定試験に向けて、基本問題にチャレンジしてみましょう。
問題1 偏性細胞内寄生菌は、次のうちどれか。
①グラム陽性菌 ②グラム陰性菌 ③マイコプラズマ ④リケッチア ⑤ウイルス
問題2 抗体を産生する細胞は、次のどの白血球に含まれるか。
①好中球 ②好酸球 ③好塩基球 ④単球 ⑤リンパ球
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正解
問題1 ④
偏性細胞内寄生菌(生きた細胞内でしか増殖できない細菌)としては、リケッチアとクラミジアを挙げられるようにしておきましょう。マイコプラズマは細胞壁を欠く細菌、ウイルスは細菌類ではありませんね。また、グラム染色では細菌の細胞表層構造の違いにより、グラム陽性とグラム陰性にわけることができます。グラム陽性は紫色、グラム陰性は赤色に染まります。グラム陽性細菌では破傷風菌(芽胞形成菌)、炭疽菌(芽胞形成菌)、ボツリヌス菌(芽胞形成菌)、黄色ブドウ球菌などを、グラム陰性菌では大腸菌、サルモネラ菌、緑膿菌、赤痢菌などが挙げられるといいですね。
問題2 ⑤
抗体を産生する細胞は、リンパ球のうち、Bリンパ球(B細胞)が成熟・分化した形質細胞(プラズマ細胞)です。通常、白血球で最も数が多いのが好中球で、炎症・細菌感染で増加します。また、ウサギの好中球は細胞質の好中顆粒がハッキリしているので、偽好酸球といわれます。好酸球は寄生虫感染で増加します。好塩基球はアレルギー反応に関与しています。単球は血管外に出て分化し、マクロファージとなります。