すべての学生に、愛のある指導を
本学の実習では、学生自身が身体で技術を習得するまで丁寧に指導を行います。教員と学生の距離が近く、コミュニケーションを図りやすいのが伝統的な校風です。
湘央医学技術専門学校
医科学的検査の専門家を育成する学科。
就職先は主に病院やクリニック。
臨床検査技師国家試験の
合格率は97.5%。就職率は94.9%。
(2025年3月卒業生実績)
「臨床検査」とは、診療の手がかりにするために、専門的な機器を使用して血液や尿などの材料から情報を得たり、心電図や脳波のように直接生体から情報を得るための医科学的検査のことをいい、この検査を担当するのが国家資格を取得した「臨床検査技師」です。
本学の実習では、学生自身が身体で技術を習得するまで丁寧に指導を行います。教員と学生の距離が近く、コミュニケーションを図りやすいのが伝統的な校風です。
卒業と同時に臨床検査技師の受験資格が取得できます。国家試験は3年時の2月に受験しますが、毎年多くの合格者を輩出しています。
臨床検査技師 (国家試験)
本学合格率
(2025年3月卒業生実績)
97.5%
卒業生の多くが臨床検査技師として、病院、クリニック、検査センター、健康管理センターなど、さまざまな医療の現場で活躍しています。
臨床検査技術学科の
就職率
(2025年3月卒業生実績)
94.9%
組織を固定・染色して標本を作製し、それらを顕微鏡を使って観察する、形態学的検査方法を学びます。
臨床検査の手法として必ずマスターしておくべき病理検査。
この実習ではさまざまな組織の一部をスライスし、固定、染色して標本を作製するといった基本的な作業からはじめ、さらに作製した標本を顕微鏡を使って詳しく観察します。グループ単位で行われますが、学生一人ひとりが全工程をマスターできる様、細かく指導を行います。
こうしてさまざまな組織におこる特有の変化を知り、それぞれの特徴を見極めることを学びます。
病原菌の検査法と検出された菌種による感染症、細菌の薬剤感受性試験法を理解します。
感染症の原因をつきとめるために、種々の菌の種類や特性を調べる実践的な授業。
講師の丁寧な説明を聞きながら、微生物検査技術の基礎から応用まで学びます。
腹部超音波や心電図、呼吸機能といった、直接患者さんから生体情報を取得する検査方法を学びます。
血液や組織など、身体から採取した検体の検査とともに、臨床検査のもうひとつの柱が人体から直接情報を得る生理機能検査です。
実習では、医療現場と同様の機材を使用し、超音波・心電図・脳波・呼吸機能などの検査手技を学び、得られたデータが正しいかどうか判断できる力を養います。
また、お互いを検査し合うことで、患者さんの気持ちを理解し、思いやりの心を育み、生理機能検査の重要さを体得します。
実習を多く取り入れた実践的な学びが、
確かな力を育みます。
医療技術者として欠かせない倫理観やハイレベルな知識と技術をバランス良く、確実に身につけるためのカリキュラムが組まれています。日進月歩の医療に対応できる専門職業人育成に力を注いでおり、授業には常に最新の内容を取り入れています。
1年次
幅広い教養と臨床検査技術の基礎理論を座学と基礎実習で学びます。
湘央学園の教育理念「愛・智・技」を理解するとともに、3年間の学びのスケジュールを確認します。
1年次の早期より座学だけでなく、学内での実習授業が始まります。
2年次
専門実習を通じ、高度な臨床検査技術を身につけます。
音波画像診断装置(エコー)を用いた検査は、体内に超音波を発信し、心臓・腹部・体表・頸動脈等を画像化して診断します。大画面ディスプレイを備えた生理機能実習室では、3年次の臨地実習や卒業後の病院勤務に対応できるように、超音波検査士認定資格を持つ教員による指導を中心に、時代の先端をとらえた教育を導入しています。
キャリアコンサルタント、進路担当教員、クラス担任が就職活動をサポート。学生の希望をヒアリングし、卒業生による就職アドバイスや病院見学など、活発な就職支援活動を行います。
検査技師会主催の学会に参加して、発表を聞いてレポートにまとめます。在校生の代表が、学生フォーラムで発表を行うこともあります。
3年次
長期にわたる臨地実習と徹底的な国家試験対策を行います。
5月から8月にかけて、学生全員が大学病院などで、およそ4カ月間にわたって実際の臨床検査技術を体験しつつ学びます。
全国模擬試験の受験、チューターによる結果のフィードバック、それらをベースにした上での11月からの総合演習などで、国家試験への準備を行います。
毎年2月に行われる国家試験にチャレンジし、臨床検査技師を目指します。
卒業後
病院やクリニックなど医療機関への就職、大学への編入学など、自分の夢に向かって歩み始めます。
臨床検査技術学科は、厚生労働大臣指定の臨床検査技師養成施設。そのため、卒業と同時に臨床検査技師国家試験の受験資格を取得することができます。
国家試験は毎年1回2月に実施されます。本学は毎年、多くの合格者を輩出しています。
合格実績は以下のとおりです。
2025年3月卒業生実績
本学合格率:97.5%(全国:84.6%)
本学で習得した知識と技術をさらに深め、発展させ、「学士」「修士」「博士」などの称号を得ようという人への進路が開かれています。
連携協力を結んでいる放送大学では、編入学のほかダブルスクールも可能です。
臨床検査技術学科 2年生 Aさん 神奈川県立上溝高等学校出身
※学年は取材時点のものです
臨床検査技師に興味を持ったキッカケを教えてください
母が看護師なので、幼い頃から医療職に興味を持っていました。
高校時代、母に臨床検査技師を勧められたことがきっかけで、この道に興味を持つようになりました。
お母さんと同じ看護師は目指さなかったのですか?
看護師よりも臨床検査技師の方が仕事内容的に興味があったのと、様々な仕事分野に就けることもあって目指すことにしました。
湘央学園を選んだ理由を教えてください。
オープンキャンパスで「血液型を当てる」簡単な検査をやったのですが、それがとても面白くて興味を持ったのがきっかけです。また、たくさんの機材が揃っているのを見て、幅広く学べるとも感じました。
そして何より自宅から近いというのは大きな魅力でした。
入学前に不安はありましたか?
4年制大学と違って専門学校は3年制ですから、1年短い分たくさん勉強しなければならないだろうことが入学前は不安でした。
今は命を預かる仕事に携わるという緊張感をもちつつ、学ぶことが楽しく感じられているので、その不安はもうありません。
先生に対しての印象はどうですか?
とても学生の立場になって考えてくださっていると感じていますし、だから私たちも「たくさん学びたい」というモチベーションが上がることにつながっていると感じています。
家族や高校までの友人は、多くの教科がある中で赤点を取らずに勉強していることに感心しています。
キャンパスライフは楽しめていますか?
私のクラスは、授業中とかはすごく静かで真面目に取り組んでいるんですが、実習になると年齢関係なくみんな笑顔が増えて、一緒に協力して楽しく取り組んでいる印象です。
勉強以外では、友だちと一緒に遊びに行ったり美味しいご飯を食べに行ったりしていますよ。
将来の目標を教えてください。
迅速で正確な検査結果を出すだけでなく、患者さんに寄り添い、助けとなる臨床検査技師になることです。
湘央医学技術専門学校 臨床検査技術学科
水上 紀美江 先生
臨床検査技術学科の学びの魅力を教えてください
何かの疾患を疑ったとき、その原因を明らかにするための検査結果を提供するのが臨床検査技師の仕事です。それゆえ、謎解きのような側面もあり、検査のスペシャリストである臨床検査技師は様々な証拠を医師に伝え、診断のサポートへつなげます。早期発見の第一人者の一人として、医療に貢献できるところが魅力です。
学生を教育・指導するにあたって最も注力していることは何ですか?
学ぶ内容は難しいですが、分からないポイントを学生たちのリアクションから感じ取ることに注意しながら、知識や技術が身に付いていく「楽しさ」を感じてもらうことです。また、学生が受け身にならず、「なぜ?」と感じた疑問を自ら解決する体験も取り入れたいと考えています。
臨床検査技師に対する先生の想いをお聞かせください
臨床検査技師といえば検査室にこもって検査しているというイメージを持たれるかもしれませんが、患者さんに機器を装着して行う生理学的検査や検体採取、検査説明など、直接患者さんに接することも多い仕事です。さらに、チーム医療の一員として他の医療従事者の方と協力しあうことも増えてきています。
知識、技術を身に付けるだけでなく、患者さんに寄り添う、ご家族の思いに寄り添うことができる臨床検査技師が求められています。
学ぶ楽しさだけでなく、チーム医療で求められる臨床検査技師像をしっかりと発信していきたいと思います。
最後に、進路を決めかねている受験生へのアドバイスをお願いします
臨床検査技師は、「なぜか」を突きつめる思いが、健康を守ることにつながる仕事です。
迷ったら、オープンキャンパスや学校見学に来て自分が「知りたい」「やってみたい」と感じるか、将来の自分の姿をイメージできるか、その探求の一歩を踏み出してみてください。
医療の現場を実感しながら座学と実習をバランス良く学ぶ、臨床検査技術学科の授業を紹介します。
湘央医学技術専門学校臨床検査技術学科のオープンキャンパスの紹介。
目の前にある血液型のわからない血液を検査によって判定します。
A?B?O?それともAB?